“アイ”のあるホーム
一日一日と確実に成長を続ける子どもたち。少しずつできることが増え、失敗と成功を繰り返しながら大きくなっていきます。そんな子どもたちの予測ができない行動は、ほほ笑ましいものである一方、家庭内での事故につながる可能性も高く、注意が必要です。取り返しがつかない状況に陥らないために、万全な対策をしておきましょう!
東京都福祉保健局「乳幼児の事故防止教育ハンドブック」の調査によると、「不慮の事故」が最も多いのは1歳~4歳の幼児。そして、その事故の50.8%は、家庭(庭も含む)で発生しているという結果が出ています。
「わが子を危険な目に合わせないために、目を離したくない」と思っていても、片時も離れずそばにいるのは難しいのが現実。むしろ、乳幼児と一緒にいることで危険な状態を作るケースもあります。たとえば、刃物や火を扱うキッチンや洗剤が置いてある洗濯場など、家事をする場所には立ち入らせない方が安全です。
また、同調査によると、「不慮の事故」が起きた際、保護者の76.7%は子どもの近くにいたと回答。しっかり見守っているつもりでも、子どもの周りに潜む「危険」に気付いていなければ、近くにいても事故を防ぐことができません。片時も離れないのではなく、目を離さなくてはいけない時でも子どもが安心して過ごせる環境を整えるということが必要です。そのためにも、子どもの成長に伴う「危険」をできる限り把握し、子どもの年齢に合った安全対策をしましょう。
子どもは日を重ねるごとにできることが増え、起きやすい事故の種類が変わります。その変化の傾向を知り、自分の家ではどんな危険性が潜んでいるのかを考え、対策することが大切です。
上記図表で特に注意してほしいのが、誤飲や窒息。中でも、ナッツ類はのどに詰まり窒息を引き起こしやすいうえに、アレルギーが原因で重篤な症状が出る危険性があります。また、ボタン電池を誤飲し食道にとどまった場合は、粘膜がただれて動脈まで穴を空けてしまうことも…
そして、転倒や転落も要注意。幼児は体のバランスが悪いので、頭から転倒すると簡単に起き上がることができません。もしも、洗濯機や浴槽をのぞいた時に転落してしまったら、命の危険が伴います。
こうしたリスクを鑑みて、まず乳幼児の手の届く範囲には、危険なものや口に入る小さなものを絶対に置かないようにしましょう。また、水や火を扱う場所、階段など立ち入らせたくない所には、チャイルドロックやベビーフェンスを徹底する必要があります。さらに、家事をしている時は、子どもが勝手に部屋から出ないようにベビーサークルを使用し、安全に配慮した空間を用意してあげましょう。
とはいえ、子どもの成長は早いもの。いつの間にかベビーサークルを乗り越えたり持ち上げたりして、安全な空間から抜け出し、危険な場所に立ち入る可能性があります。
そこでおすすめしたいのが、ドアの開閉状況を知らせてくれるセンサー。リアルタイムでドアの開閉を携帯電話に通知してくれるので、ベビーサークルを越えて部屋を抜け出したとしても、すぐに子どもを安全な場所へ戻してあげることができます。
ここで大切なのが、保護者がしっかり通知に気付き、行動に移すこと。子どもが通知音に反応すると思い油断していると、音に慣れることもあるので危険です。また、調理中や掃除機などを使っている際は、音を聞き逃す可能性があるので注意が必要になります。そこで役立つのが、インテリジェントホームの『ドア・窓センサー』のように、他デバイスと連動できるタイプのセンサー。他デバイスと連動することで、音だけではなく、光からもドアの開閉状況を知ることが可能になります。
使い方は簡単で、まずはセンサーに連動してライトが点灯する設定をしたランタン、または小型の照明を用意(※1)。そして、家事をする場所にそれを設置するだけ。すると、もし携帯電話の通知音に気付かなかったとしても光で気付くことができるので、事故を未然に防ぐことが可能になります。この時、点灯するライトを強い光にしたり、普段使用しない色のライトにしたりするとより効果的です。
自己判断ができない子どもを守ってあげられるのは大人だけ。「不慮の事故」が多い幼少期の安全対策は、ありとあらゆる可能性を先読みして事前に準備しておく必要があります。子どもの成長のスピード、家の環境によっても予測される危険は変わるので、注意深く見てあげましょう。そして、いつくるか分からない危険は、便利なアイテムで対策してみませんか。
<今回登場したデバイス>
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※1 リモコン操作ができる照明が対象となります